札幌の税理士事務所で働くスタッフのブログ

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工業化社会と環境破壊の進行について

工業化社会と環境破壊の進行について、これから書いていこうと思う。工業社会の発展とともに、環境の問題も生じてくることになる。まず問題になったのが、工場からの排煙、排ガス、廃液などによって引き起こされる公害問題であった。

 

日本においては古くは明治時代の足尾銅山などにおける鉱毒事件、戦後の高度成長時代における水俣病四日市ぜんそく、神通川のイタイイタイ病などは、いまだに記憶に新しいし、誰もが知っていることであろう。

 

多発する公害は、強く企業の社会的責任問題を喚起し、企業も排煙脱硫装置の設置や排水の浄化処理、その他さまざまな環境対応の施策を実施してきたこれらの個々の企業努力はそれなりの成果をあげ、局所的な公害問題は影をひそめてきた。

 

しかし、実際には、地球環境の悪化はとどまることなく、工業化社会の構造的要因として認識されるにいたっている。工業化社会はエネルギーの多消費型社会を作り上げた。しかも、そのエネルギー源を化石燃料、とりわけ石油に集中してきた。

 

また、原子力という巨大技術も駆使して発電所で電気を起こし、工場で豊富にモノを生産し、家庭で便利な電化製品に囲まれた生活を実現してきた。街には車があらわれて、排気ガスが大気を汚染することになった。

 

大量に廃棄されるゴミは焼却され、あるいは埋め立てられ、それらも環境破壊の元凶の一つとなる。これが、先進国が作り上げてきた工業化社会の豊かな生活の実態であるといえよう。

 

先進国の豊かな消費を支えるために、低開発国から1次産品が大量に輸入されることになる。熱帯雨林における広範囲にわたる木材の伐採は、地球的規模での温暖化の大きな原因となっている。

 

また、輸出農産物の栽培に多くの土地を使うモノカルチャー経済は、多くの人々を肥沃な耕地から締め出してしまうのである。

 

締め出された人々が生きるために行う焼畑農業によって、地球のあちこちで砂漠化が急速に進行している先進国の産業構造は、経済の発展とともに変化していった。

 

最初は軽工業から始まり、重化学工業から機械、輸送機器、電子機器と技術の発展とともに付加価値の高い製品へと経済の主力を転換していった。また、流通、サービスの比重が高まり、相対的に製造の比重は小さくなっている。

 

先進国の経済が高付加価値化、サービス化をしていくとともに、付加価値の低い製造業は発展途上国へと移転をしていく。その過程で環境汚染はますますグローバルに拡大していった。

 

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