札幌の税理士事務所で働くスタッフのブログ

札幌の税理士事務所で働きながら、様々な角度から記事を書いています。

ハラルが大注目

今、ハラルビジネスが注目を集めています。ハラルビジネスとはそもそもイスラム法に則った商品加工がなされており、イスラム教徒が安心して利用できるサービスや商品という意味です。

 

イスラム市場は急成長しており、韓国、台湾、タイなどのアジア各国、さらにはフランスなどの欧米諸国も、イスラム圏へ積極的にビジネスを仕掛けていこうと動き始めています。

 

イスラム圏でハラルビジネスをするには、ハラル認証というものを取得しなくてはなりません。イスラム諸国それぞれに異なる認証があります。イスラム諸国会議機構はハラル認証の世界標準化を進めていますがなかなか統合が難しい状況です。

 

進出するイスラム国ごとにハラル認証を受けなければならないとなると、進出しようにも準備のための時間とコストがネックになってしまい、出渋ってしまいかねません。

 

そんななか、東南アジアのイスラム国であるマレーシアは世界でただ一か国だけ、政府系組織の公社がハラル認証の審査を行っています。マレーシアの審査は世界で最も厳格であると国際的にも評価が高く、実質的に国際的に認められています。

 

よって、上記の国々はマレーシアを巻き込みながらハラルビジネス圏でのビジネス展開を本格化させているのです。

 

マレーシア政府としても、世界のハラルハブのポジションを目指しながら、日本を含む海外企業の誘致を進めています。将来的に、インドネシアなどのアジアイスラム諸国や中東のアラブ諸国との貿易促進を視野に入れています。

 

なぜイスラム圏へのビジネスが話題を集めているかと言うと、その人口増加と経済成長の可能性の大きさです。ムスリムは人口増加が速く、2030年には世界人口の4人に1人はムスリムになるとみられています。

 

また、中間層・富裕層の数も爆発的に増えており、ムスリムに消費してもらえるかどうかはあらゆる企業にとって生命線になることは間違いありません。

 

イスラム教徒は中東だけではなく、むしろアジア太平洋地域に約7割が集中しており、アジアの覇権を制するためにもイスラム教への理解とハラル認証の取得は避けては通れない経営課題となるでしょう。

 

中でも、インドネシア、マレーシア、フィリピン、タイなどには数多くのムスリムが住んでいます。これらは日本企業の進出先としても注目を集めています。

 

イスラム教を敬遠していては、国際化に乗り遅れます。日本企業はただでさえ国際化に乗り遅れています。少しずつでも理解を進めていきましょう。

 

世田谷区の税理士を探すなら世田谷区税理士comがおススメです。