札幌の税理士事務所で働くスタッフのブログ

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驚く程多い口座の数と事業取引数との関係

驚く程多い口座の数と事業取引数との関係

 

銀行から融資を受ける為に、これまで付き合いのなかった金融機関に新規で口座を作る事があります。

世の中の、「アベノミクス」「三本の矢」「円安・株価上昇」といった、浮足立つ空気の流れとは、まるで逆行しているかのようですね。

これまでの不景気が運んできた「会社の資金繰悪化」に改善の呼び水が流れてくるのは、まだまだ先のようです。

 

現金出納帳の記帳に慣れてくると、複数ある銀行口座の取引の記帳に進んでいけるでしょう。

同じ銀行でも、複数の口座を作成していたり、当座・普通・定期などと複数種類の帳簿作成が必要になってきます。

銀行での取引の主な内容は、売掛金の入金や、買掛金の支払、通信費や水道光熱費の引落しといった感じになってくるでしょう。

 

また、手形の期日入金や出金、小切手での入出金、給料振込、税金の納付など、思った以上に多種多様な取引があるのがわかりますね。

 

現金と違って、口座引落や入金などは通帳記入が必要になってきます。

取引がある毎に、銀行から通知が受けられるような契約を取り成している会社では、簡単に資料が手に入れられますね。

ネット銀行などもありますので、取引の入手のやり方に幅が出てきました。

 

これらの取引の中で、何もかもがバラバラに入出金されていると、少し厄介かもしれません。

 

取引企業の指定に従ってばかりですと、銀行口座への入金や出金を管理するのは少し大変です。

できれば、売掛入金ばかりの口座と、買掛出金ばかりの口座といった具合に別れていると、管理がよりやり易くなります

ただ、この場合、入金主体の口座から、出金主体の口座に資金移動が必要になってきますね。

 

でも、通帳を見ると、美しく整然と並ぶ掛入金の列となっていて、毎月の比較が簡単になります。

入金主体の口座から、給料振込をしたり、手形や小切手入金口座から掛出金が出来たりすると便利になりますね。

 

決まった種類の取引は、決まった口座で、毎月取り行われるようにしたいものです。

帳簿も美しく仕上がります。

 

新しく経理の担当になると、前任者の処理の仕方を継承する事になりますよね。

先月迄の流れを見て、内容を汲み取り、当月も同じように取引内容を振替伝票に記入し、帳簿を作成していけます。

 

既に、売掛金や買掛金の残高があり、それらの回収が預金口座で行われます。

取引先毎に行われる、先月の処理の仕方を見て、それを継続していく事になります。

取引が毎月でなく、半年に1度や、1年に1度決まって発生する場合があります。

この様な場合には、前期の元帳の同月分処理のされ方を見ていきましょう。

 

給料の支払などは、一括でされる場合もありますね。

また、給料の振込金額は、様々な預り金を控除した後の純額となりますので、振替伝票の起票や記帳には、少し注意が必要になります。

 

預金帳簿も現金出納帳と同じく、手書きの場合は照合が大変になってきます。

取引数が多くなると、経理の人間1人では背負いきれなくなるかもしれません。

事業の健康は、取引数でも解り易くなってきますが、利益は取引数と比例していきません。

労力は、会社の健康と平行するとは限りませんが、なんとか乗り越えていきましょう。

 

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