久しぶりに総会に出席してみよう
よくよく考えてみると「株主総会」というのは企業と株主が交流できる非常に貴重な機会ですね。皆さんは今までこうした株主総会に実際に出かけたことがありますか。
昔の総会屋が幅をきかせていた株主総会などに出席される経験があると「時間の無駄だ」とか「行っても全く意味が無い」なんて考えてもしょうがありませんね。
しかしこうした株主総会もここ数年でかなり変化しているのです。今日はこの点を少し一緒に考えてみましょう。まず2002年の商法の改正は非常に大きな変化を株主総会にもたらしています。
どんな改正が行われたのでしょうか。そうです、企業の株主総会にネットで参加できるようになったのです。これは本当に株主にとってありがたいことですね。
多くの株主総会というのはほとんどの場合、その企業の所在地や大都市で行われることがほとんどです。ですから地方の株主というのはそこにでかけるのに多くのコストや時間がかかっていました。
でも今ではネットでしっかりその様子をチェックすることができ、大事な決議にも参加できます。こうした変化によってより多くの株主が総会に色んな形で参加できるようになると期待されています。
最近では企業もこのことにようやく関心を置くようになってきました。ですから今までは平日に行われることの多かった総会を土日や、祝日に行う企業も増えてきたのです。
ではこうした一連の流れはどのようなポジティブな変化をもたらすでしょうか。個人株主がより積極的に企業に圧力をかけることで企業のコーポレートガバナンスもより強化されると考えるべきです。
そのように多くの監視役がいることで企業も適切な緊張感を持って毎日の経営を行うことができるのです。そうしたことはきっと収益の増加や色んな道義的ルールを順守するうえで確実にプラスに働くことでしょう。
今までの日本ではこうした姿勢が株主に大きくかけていました。つまり株主の関心が自分の株価や配当からくる利益にしかなかったのです。
しかし株主には厳しい姿勢で企業の経営を見守るという責任もあります。そして必要なら自由に質問をしたり提案を行うべきなのです。
皆さんももししばらくこのような株主総会に出席されていないとしたらこの機会に一度訪れてみるのはいかがでしょうか。
きっと以前よりも確実に企業の対応方法や株主の総会への姿勢が変わっていることに気づくでしょう。時間をかけて日本の総会のあり方は多いの改善しているのです。