出店地域・物件を選ぶポイント
賃貸物件で開業すると決めたら、まず、どの地域に店を出すかを考えましょう。
出店する際に考えるべきところは、業種や業態、中心となるターゲット顧客の状況、ライバル店の位置などがあり、それを総合的に勘案して決定する必要があります。
特に、不特定多数のお客さんを対象とする場合には、自分の知らない地域から選ぶのではなく、自分の知っていて土地勘のある地域にした方がいいでしょう。
なおかつ、その土地の昼間と夜の人通りをきちんとリサーチすることが必須です。
このチェックを怠ると、街中でよく見かけるような、半年から数年でめまぐるしく看板が代わるようなお店の一つになってしまう可能性があります。
たとえば、サラリーマン時代に飲食業コンサルタントとして活躍し、数多くの飲食店のオープンに携わってきた人がいたとします。
その人は、また新しく開業するにあったて、近隣の飲食店などを綿密にリサーチし、何十ページも渡る出店計画書を持っていたとします。
一見、この人は結構なやり手なように思えますが、しかし、出店予定地だけが見当はずれでした。
近隣に住む人からすれば「あそこじゃ絶対に客は入らない」と口を揃えるような場所だったのです。
そのサラリーマンの住まいは、近隣とはいえ出店予定地からは、やや離れた場所であり、予定地の近辺にほとんど土地勘がないような人でした。
このように、理論的に成功しやすい立地だったとしても、その土地の環境や事情に詳しくないがために、起業に失敗するケースというのは、非常に多いのです。
出店するときの出店地域・物件選びのポイントはいくつかあります。そのうちのいくつかを紹介していきます。
1つ目は、実際にお客さんが来店してくれるまでの動線を考えることです。
もしも、店舗がメインターゲットとなる客層が目の前を通らない場所であれば、そのターゲット顧客が歩く動線を考えて、看板を使って誘導することができるかを考えましょう。
2つ目は、自分の店舗を客観的にシビアに立地をみることです。第三者が同じ場所に出店したと仮定した場合でも、そのお店に自分が通うかを考えましょう。
第三者として考えた結果、「雰囲気が気に入らない」とか、「通いづらい」などと自分が感じたら、お客さんも同じことを感じる可能性は高いです。
3つ目は、自分の腕を過信しすぎないことです。「腕が良ければ少々離れていても客は来る」というのは、あくまで過信あり、実際は、ちょっとの距離が大きな差になるということを肝に銘じておきましょう。
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